2025年度 関西東筑会・懇親会 ~未来へ繋ごう、東筑の絆と輝く力~
5月17日土曜日の午前中、大阪の空はあいにくの雨模様。傘を手に会場へ向かう参加者の姿も多く見られましたが、昼前には雨も小降りとなり、午後には天候も落ち着きを取り戻しました。湿り気を帯びた空気の中にも、再会への期待に胸を膨らませた参加者たちの表情は明るく、会場は自然と温かな雰囲気に包まれていきました。
この日、大阪・桜ノ宮駅近くのTKPガーデンシティ大阪リバーサイドホテルにて、2025年度 関西東筑会総会・懇親会が盛大に開催されました。会場は大阪駅から2駅とアクセスも良く、川沿いの静かな環境に位置する落ち着いた空間です。
今年の当番期は90期生。スローガンには「未来へ繋ごう、東筑の絆と輝く力」という想いを込めました。参加者が東筑での思い出や経験を共有し、同窓生同士が未来に向かって力を合わせて協力し合うことをイメージし、そのような状態に少しでも近づけるようにしたいという思いを込めて約1年間をかけて企画・準備を重ねてまいりました。
当日は、ご来賓を含めて総勢133名の参加があり、うち当番期・90期生は28名がスタッフや出演者として結集。来場者を笑顔で迎え、心を込めて運営にあたりました。
写真:のぼりを持って来場者をお出迎え
総会後の懇親会の開会を飾ったのは、DTMによって再構成されたジャズ風校歌演奏にのせたスライドショー。ジャズ演奏と関西のイメージを融合した画像に、現在の折尾駅から東筑高校までの通学経路や大阪の名所の画像などを織り交ぜたスライドが流れ、場内は自然と拍手に包まれました。
司会進行を務めたのは、90期の小野山美緒さん。落ち着いた語り口に加え、母校への思いが感じられる進行に、会場全体が和やかな雰囲気に包まれていきました。
関西東筑会の鶴崎伸一郎会長(72期)の挨拶に引き続き、東筑高校の安田賢二校長(83期)、東筑会の深田高一会長(62期)、東京東筑会の川辺孝治副会長(74期)、そして2025年度東筑会総会当番期の安川淳志代表(94期)にご挨拶をいただきました。
その後、石井正之様(55期)のご発声により乾杯となり、懇親会がスタートしました。待ちかねたとばかり、あちらこちらで会話に花が咲きました。
写真:乾杯の様子
写真:懇親会の様子
今年の目玉企画としてまず登場したのが、「東筑パビリオン」。万博の年にちなみ、世界とつながる東筑生の姿を紹介するトーク企画として開催されました。モデレーターを務めたのは90期の黒瀬暢子さん。まず世界地図とスライドで卒業生の活動を紹介した後、ステージには同じく90期の平野歓さん、下山玄哉さん、中竹竜二さんの3名が順番に登壇。それぞれの海外体験と、東筑時代の原点を語りました。
写真:東筑パビリオンで海外での卒業生の活動を紹介する様子
続いて上映されたのは、剣道範士九段・谷口安則先生を特集した動画です。剣道部顧問として、東筑高校に長年情熱を注がれた谷口先生の姿を、写真・映像・教え子の回想で構成した映像は、会場に深い感動を呼びました。
特に、谷口先生に直接指導を受けた関西東筑会・相談役の松本英清さん(58期)の証言や、先生の教えを引き継ぎ今も衰えることのない剣道への愛情には多くの参加者の胸を打ちました。
写真:動画上映中の一コマ
懇親会のクライマックスは、恒例の校歌大斉唱。今年は、応援部OB3名によるエール演舞と、吹奏楽部OBによる生演奏が加わり、荘厳かつ躍動感あふれる構成となりました。
富永純二相談役(66期)による校歌解説のあと、3番まで声を合わせて歌い上げるその光景は、まさに「東筑魂」の象徴でした。
写真:富永相談役による校歌解説
写真:応援団による演舞の様子
懇親会の最後には、90期代表・石村貴志と副代表・野邊修邦から、次期当番期となる91期代表・内田妥与さんと副代表の羽生典子さんへ当番期法被の引き継ぎが行われました。内田さんから力強い決意が語られ、会場からは大きな拍手が送られました。
写真:法被引継ぎの様子
閉会の挨拶は、関西東筑会 田中寿和副会長(80期)が務め、すべてのプログラムは温かな拍手の中で締めくくられました。
物価高や会場調整などさまざまな課題を乗り越えて迎えたこの日、多くの方から「感動した」とのお声をいただき、90期一同、無事に大役を果たせたことに胸をなで下ろしております。
こうして89期から引き継いだ法被を、確かに91期へとつなげたことは、私たちの誇りであり、喜びです。関西の地で、母校・東筑を想うこの会が、東筑生の絆を繋ぐ場であり続けることを願ってやみません。
(文責:90期代表 石村 貴志)